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「…………」

血だまりの中、息も切れることなく1人で立ち尽くす。
この身体は、あの子……神浦小夜さんが言っていた通り、力を与えられたんだろう。
お陰で、こうして私の願いは叶えられたわけだけど。

「……バカみたい」

転がる、3つの死体。それらは全て、先ほどまで生き物として動いていた。
そんな3体の人間を殺したって言うのに、私の心は凪よりも動くことはなく、平静そのものだ。

「こんなもの、か」

人を殺すだなんて、なんてことない。ましてや相手は、かつての私が殺したいと願ったヤツらだ。
なら、少なくとも達成感でもあればよかったのに。
……けど、なんにも無い。

「…………」

これから、私はどうすれば良いんだろう?こんな身体になって、明日からどうやって生きていけばいいんだろう?
私は、いったい―――